まな板って、実はとても奥が深いんです〜使いやすくて安全な一枚を選ぶために〜
まな板って、正直あまりこだわらずに選んでしまいがちだけど…
ふだん料理をするとき、まな板って当たり前のように使っているけれど、
意外と「なんとなく」で選んでいない?
今日はそんな“縁の下の力持ち”なまな板の話をしようと思います。
プラスチック製か木製か?それぞれの違い
まな板の素材は、大きく分けて2種類。
プラスチック製と木製があります。
私の店では、まな板を5枚使っていますが、すべてプラスチック製です。
本当は、包丁のことを考えると木製のほうがいいんです。
実は包丁の刃が傷む理由は、食材だけじゃなく、
「まな板との接触」も大きく関係しています。
木製のまな板は刃当たりが柔らかく、包丁にとって優しい素材なんですね。
でもなぜ、私はプラスチック製を選んでいるのか?
それは、洗浄と消毒がしやすいから。
お店では毎日営業後に漂白剤を使ってまな板を消毒していますが、
木製だと変色したり、においが残ったりしてしまうことも。
木製まな板を消毒するときは熱湯がベストなんですが、
これがなかなか大変なんです。
私のまな板の思い出
大学生の頃、和食のお店でアルバイトをしていたとき、
カウンターには1.5mもある分厚い木製まな板がありました。
営業後にスタッフがそのまな板を丁寧に洗って、
やかんで熱湯をじゃーっとかけて消毒していた光景を、今も覚えています。
でもそのまな板、表面が傷んだら削って新しい面を出して使い続けるんです。
これが、木製のまな板の大きな魅力でもあるんですよね。
まな板を選ぶときのポイント
いざまな板を選ぶとなると、どれがいいのか悩みますよね。
私がすすめたいポイントは、以下のとおり:
- 厚めでやや重いもの:滑りにくくて安全。安定感がある。
- 大きめサイズ:小さいと食材が切りづらくてストレスに。
- 裏表を使い分けられるデザイン:衛生的で便利。
ちなみに、薄くて軽いまな板を使っている人は、
下に濡れ布巾を敷くと滑りにくくなって安心です。
これはお店を始めたときに、夫に最初に言われたこと(笑)
肉や魚と野菜は、できれば別のまな板で
衛生面のことを考えると、
肉・魚用と野菜用で分けるのがおすすめです。
とはいえ、まな板を2枚持つのがむずかしい場合は、
「裏は肉・魚用」「表は野菜用」と決めるだけでもOK。
最近は、両面にアイコンや色分けがされているまな板もあるので、
「どっちがどっちだったっけ?」という心配もありません。
実は、長く使うものだからこそ…
まな板って、買うときはつい安いもので済ませがちだけど、
実はずっと使うもの。
私も、自宅のまな板は10年以上使い続けています。
だからこそ、最初にちょっと良いものを選んでも損はないと思うんです。
今日のまとめ
- まな板の素材は「木製」か「プラスチック製」
- 包丁にやさしいのは木製、衛生管理しやすいのはプラスチック製
- 厚めで大きめ、滑りにくいものを選ぼう
- 肉・魚と野菜はできれば別の面/別の板で
- 長く使うものだから、ちょっといいものを選んでみて
今日も、遠くのキッチンから。
あなたの毎日が、もっとおいしく、もっとやさしくなりますように。
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