包丁のこと、少しだけ話そうか。—母がすすめる最初の一本—
今日は包丁の話をしようと思います。
料理の世界に一歩踏み出したあなたへ、毎日たくさんの食材を切ってきた母さんから、ちょっとしたアドバイスです。
「どんな包丁を選べばいいの?」って思っているあなたのために、道具選びの最初のヒントを届けます。
お店で使う包丁、家で使う包丁
母さんは、毎日お店でたくさんの野菜を切ってるよ。たとえばキャベツは一日で50kg!
包丁を握らない日はないってくらい、毎日いろんなものを切っています。
お店では、家庭では見かけないような大きな包丁を使っているよ。
たとえば、刃の長さが30cmくらいある牛刀包丁。
ジャガイモをハンバーグの横についてる“あのフットボール型”に切るためだけに使う、小さな包丁なんかもあるの。
でも家では、そこまで大げさな包丁は使ってないよ。
私が家庭で使っているのは、刃の長さが20cmくらいの三徳包丁。
なぜかっていうと、牛刀は重たいし、長くて収納もしづらいから。
結局、日常で一番使いやすいのは、ちょうどいいサイズで扱いやすい包丁なのよね。
和包丁と洋包丁の違いって?
包丁って、ざっくり分けると「和包丁」と「洋包丁」の2種類があるの。
この違いってなにかというと、「刃のつき方」なんだよ。
- 和包丁は片刃(かたば)
- 洋包丁は両刃(りょうば)
片刃は、包丁の片側にしか刃がついていないタイプ。
だから、利き手によって使いやすさが変わってくるの。
実は、母さんは左利き。
だから、右利きの父さんが使っている片刃の和包丁を使おうとすると、ものすごく使いづらいの。
片刃包丁には、右利き用と左利き用がちゃんとあるんだよ。
一方、両刃の洋包丁は左右どちらの手でも使いやすいから、普段使いにはとっても便利。
初心者さんや一人暮らしの料理には、断然こちらをおすすめするよ。
洋包丁の種類と、母さんのおすすめ
洋包丁にもいくつか種類があるんだけど、主にこの3つを覚えておけば大丈夫。
- 牛刀包丁(ぎゅうとう):刃が長くて、大きな肉や魚を切るのに向いている
- 三徳包丁(さんとく):万能タイプ。野菜・肉・魚、なんでもいける
- ペティナイフ:刃の長さが10cmくらいで、果物の皮むきや飾り切りなどに便利
私が家で使っているのは、もちろん三徳包丁。
理由は簡単。軽くて扱いやすくて、収納も困らないから。
そして何より、小回りが利くのがうれしいのよね。野菜を切るときにも、ちょうどいいサイズ感。
牛刀は仕事向き。たくさんの量を一気にさばくには最高だけど、家庭ではちょっとオーバースペックかもね。
包丁は安くてもいい?高いほうがいい?
包丁の値段って、ほんとピンキリ。
100均でも売ってるし、有名メーカーの高級包丁だと何万円もする。
母さんの知り合いの飲食店では、100均の包丁を使ってるところもあるのよ。
「切れなくなったら買い替えればいいじゃん」って。確かに、それもアリ。
でもね、母さんはちょっと違ってて、できれば“ひとつのものを長く使いたい派”。
だから、少し値段が張っても、信頼できるものを選ぶようにしてるの。
いろんな包丁を使ってきたけれど、今のところ一番のお気に入りはね、
「スーパーストーンバリア包丁」っていうの。
すごく軽いのに、切れ味ばつぐん。しかもサビにくくて、刃こぼれしにくい。
仕事で長時間包丁を持つ私にとって、「軽さ」は実はとっても大事なんだよ。
包丁を選ぶときの、ちょっとしたコツ
本当はね、包丁って「手に取ってみる」のが一番なんだよ。
重さやバランスって、実際に握ってみないとわからないから。
でも最近は、ホームセンターや通販でしか買えないことが多いよね。
そんなときは、パッケージごしでも「持った感じの重さ」をチェックしてみて。
ちょっと重いなと感じたら、無理してそれにしない方がいいかも。
料理って、楽しいけど、ずっと同じ動作を繰り返す作業でもあるから、
道具が合っていないと疲れてしまうのよね。
まとめ:最初の一本は、三徳包丁をおすすめします
料理をこれから始めるあなたには、まず「三徳包丁」をおすすめするよ。
使いやすくて、どんな料理にも対応できる“頼れる相棒”になるはずだから。
もし包丁を買いに行くことがあったら、ちょっとだけ母さんの話を思い出してみてね。
そして、料理を楽しんでくれたら、それが何よりもうれしいです。
今日も、遠くのキッチンから。
あなたの毎日が、もっとおいしく、もっとやさしくなりますように。
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